介護の仕事に不安を持つ女性へ

介護の世界に身を投じる人は女性を中心に数が伸び続けています。確固たる目的意識を持ってこの世界で働き始めた人であれば、忙しく厳しい日々の業務の中であっても、アイデンティティを失わず、高いモチベーションを保ち続ける事ができるでしょう。

しかし、介護の仕事に携わる女性全てがこの様な精神の持ち主ではありません。多くの人が仕事の辛さやストレスで悩み、自分の働き方がこれで正しいのか、常に不安や不満と戦っているようです。これらの漠然とした不安や不満を解消することはそう簡単ではないでしょう。なぜなら、家庭を持つ女性の場合、家事と仕事に追われ、自分を省みる時間的余裕がないからです。そのため、これらの問題を解消するためには、実際自分が介護サービスを提供している相手である介護利用者の反応を見るのが一番です。自分の働き方に誇りを持ち、納得できるかは、介護サービスを提供する人の満足感や充実感、そして感謝の気持ちや言葉から得られる「自分が頼りにされている」という満足感にほかなりません。そこから自分の立ち位置や居場所を確固たるものとし、仕事に対する自信をより深めてゆくことに繋がっているからです。

そのため、介護業界で働く人が自分の仕事を省みたり、働き方を振り返るときには、介護利用者の言葉に耳を傾け、事細かくサービスを行う以外にも、感謝の言葉を拾ってゆくことがポイントになります。そういった小さな積み重ねは、やがてアイデンティティを確立し、介護業界で働くことの目的意識やモチベーションを作り出してゆくのに役立つでしょう。